インテリアのテイストは幅が広く、多種多様なインテリアデザインがあります。
なぜ私が古道具を押すのか。その理由を書いていきたいと思います。
1|流行りに左右されない
インテリアや家づくりの大きなポイントとして、私が常に意識しているのが『普遍的なデザインであるか』というところです。
普遍的なデザイン=流行りに左右されないデザインです。
流行り物を選ぶ事でのデメリット
- 数年後『あの時流行ったよね~』と急に色褪せて見えてくる
- 買い替え前提になりがちで、選ぶものがチープになってしまう
- 違うテイストのものが増え、ごちゃごちゃしたインテリアになる
では、古道具はどんな良いところがあるのでしょう。
ここがすごいぞ!古道具。
- 作られた当時も、その当時の人に愛されて大切に使われてきた
- 時が経った今でもインテリアとして新しい形で愛されている
- 当時見ても今見ても美しい=限りなく普遍的なインテリアに近い
そんな古道具であれば、少しずつ集めて生涯楽しんでいうことが出来ます。
とても大きな魅力ですね。
2|テイストの変化に対応しやすい
古道具の2つの側面
・古道具自体が個性的でアクセントになる
・空間にしっくり馴染む存在になる
古道具は空間に深みを出すアイテムなので、幅広いテイストに馴染みやすいのです。
人気のインダストリアル。工業的なかっこ良い空間に渋い古木の家具なんてかっこいいですよね。
カフェの中にいるようなカントリーなお家にも古道具の素朴さが似合います。
和のお部屋に古道具があってもかっこいいですよね。
極めてシンプルな白いお部屋にポンっと古道具があっても、無機質な白とのバランスで古道具がさらに映えるのです。
人の好みは変わります。途中で模様替えしたくなるかも知れません。
それでも受け入れる幅の広い、懐の深さが古道具の魅力の1つです。
3|人と同じにならない!オリジナリティーが出せる
私が設計の仕事をで沢山の人のお家づくりに携わり、人の住まいに対する欲望に気が付きました。
『自分の家にオリジナリティーを持ちたい!』
『人と違う自慢の家に住みたい!』
SNSで『こんな家にしたい』といったイメージはもらいますが、『それと全く同じにして下さい』という人は一人もいませんでした。
人は根底に『自分らしい家で暮らしたい』という気持ちがあるのではないでしょうか。
そこで古道具の登場です。
古道具はそんな要求を満たしてくれるのです。
古道具は・・・
- 大量生産しているわけではないので、1つ1つのアイテムの絶対量が少ない
- 同じように見えても、時の重ね方や傷の入り方、色が違う。
- 『あれほしい』となっても同じもものを手に入れるのは不可能に近い
古道具は、 手作りの工芸品のように、1つ1つ『顔』が違うので、どれを連れて帰るか考えるのもとても楽しい作業です。
自分の感性で選んだ唯一無二のアイテムに囲まれて暮らすのはとても楽しくて豊かなことだと思うのです。
4|今ではできない?手仕事の技術がつまっている
古道具の多くは、工場で大量生産されたものではなく、当時の職人さんが1つ1つ手作りしています。
そもそも、便利になった今では使わなくなってしまったものも多いです。
今使われていないということは、その道具を作れる人が今はいないということで、そこには非常に貴重な技術が詰まっていたりします。
現代の既製品たち
今安価に汎用されている家具や雑貨は、大量生産をしその商品の安定性を図るため
- 工場で正確に
- 反りやねじれの多い、無垢の木は使わずにプリントの木目
- 簡単に組み立てられるようにビスやボンドをつかう
それはそれで素晴らしい技術の発達なのですが、便利になればなるほど、当時の職人技術は必要なくなり、失われていきます。
そんな貴重な技術を味わえるのも古道具の良いところだと思うのです。
例をあげていきます。
釘を使わず木の切り欠き同士を組み合わせる『組継ぎ』で作られた箱▼
正面びの小さな電球を光らせるためにつくられた懐中電灯▼
電球の何倍もの大きさの機能部があるところが、当時の技術力を組み合わせた結晶のような気がしてとても萌えます。蓋の後ろに代えの電球がついているところも作った人のこだわりを感じます。
5|まとめ
古道具をとりいれたインテリアは
- 流行りがないから長く愛せる!
- 好みが変わっても合わせられる懐の深さ!
- 人とかぶらない!
- 今はない職人さんの手仕事を楽しめる!
いかがでしたでしょうか。
古道具の魅力が伝わりましたか?今後の記事でもっと古道具を楽しんでいきましょう!